個性的 2024.02.20
存在感のある木製階段のあるお家
設計士からみたワンポイントアドバイス
階段は、どこに設置するかによってデザインが変わります。階段室という階段のための独立した空間の場合、広い空間を階段により柔らかく仕切る場合(今回の住まい)、空間を特長付けるオブジェのような場合など様々、見せ方によってもデザインが変わってきます。
木のみで構成された力強い階段。スケルトンにすることで差し込む光を1階に落としました。季節毎、時間毎に変化する印象的な空間を楽しみながら暮らしてほしいと思います。
ご夫婦とお子さん2人の4人家族が暮すお家です。
道路との高低差を活かし、中2階の位置にお庭を設けました。
高台で眺望の良い敷地の特徴を活かし、2階にLDKを配置。
南側のリビング、北側のダイニングそれぞれにある大きな窓、そこから見える眺望の美しさに癒される住まいです。
存在感のある木製階段が家の中心にあり、柔らかく空間を仕切りました。無垢の床、羽目板を張った壁、勾配天井にも羽目板を張り、木のぬくもり・質感を楽しめる木の家が大好きな家族の住まいです。
リビング
存在感のある階段を中心に、南側に配置したリビング。
バルコニーの外側に広がる景色を借景にし、 大変落ち着く空間になりました。
羽目板をランダムに張った壁に、幅の広いTVボードを設置。
このTVボードでリビングとダイニングの空間をつなげました。
ダイニングキッチン
システムキッチンと造作ダイニングテーブルが一体化。
食事の準備、後片付けの家事動線がコンパクトにまとまり、大変便利です。
テーブルをL字型にし、家族で使えるスタディコーナーも設けました。
豊富な造作収納は、飽きの来ないシンプルなデザインでまとめました。
可変性を持たせた子ども室
お子さんが小さい時は広々とした空間で走りまわり、お子さんが大きくなって個室が欲しくなった時にドア、壁、収納を増設して2室に間仕切りリフォームします。
可変性を持たせるため、照明、窓、コンセント等の配置は設計段階で考慮しています。
主寝室のクローゼット
棚のある収納はほとんど可動棚になっており、使いやすい位置に移動できます。
ハンガーパイプ付きの棚も、好きな位置にセットして使えるため、
ハンガーにかける洋服の丈に合わせて高さを調整できます。