建築コラム2024.03.29
どの車を何台止める?駐車場計画に役立つ情報3点
新築一戸建てを計画される方の中には、車をたくさん所有したいからという理由の方もいらっしゃるかと思います。ここでは、主に名古屋市緑区、天白区における駐車場にまつわる土地事情をご紹介したいと思います。
一戸建てとマンションの駐車台数事情
名古屋市緑区及び天白区は、車利用が多い土地柄であるため、販売される土地の大きさも、最低車二台が止められるような間口を持った形で販売されていることが多いです。同じ区域の新築マンションとなると、世帯一台は敷地内駐車場が確保されても、2台目となると、敷地内での確保は難しい場合が多く、近隣の駐車場を紹介されるケースもあります。マンションは駅近くに建築されるため、用地の確保が難しいことが多いようです。
車に使う土地面積と価格
国土交通省の指針では、普通乗用車1台分の駐車場の広さは幅2.5m×長さ6.0mとあり、約4.5坪分の土地面積が必要になります。これを購入希望する土地の坪単価を車一台分4.5坪とかけてみると、駐車場用地の価格が算出できます。坪単価50万の土地だと、駐車一台分の土地価格は225万円になります。もし、毎月1万円の駐車場代かかった場合と比較するなら、駐車場代約18.75年分を一括払いするようなイメージです。坪単価の高い地域で車を複数台所有するのは、なかなかの贅沢ということですね。もし生活の中で車の活用度が低いということであれば、駐車台数の削減を検討してもいいかもしれません。
車に合わせた駐車場作り
駐車台数が明確になったら、新築一戸建てなら、車の出し入れ頻度や車種に合わせて駐車スペースを設計することも可能です。スライドドアがついていない車は玄関アプローチの近くに止めてドアを開けやすくしたり、週末しか使わない車がある場合は縦列駐車形式にして奥に止めてもいいでしょう。また、人気が高いSUV車はセダンと比べて車の全幅が広く、トヨタ ランドクルーザーといった大型SUV車になると、車幅が2メートル近くあり、一般的な駐車場の幅(2.5m)だと、少し窮屈に感じるでしょう。愛車に合わせた駐車場作りができるのも一戸建てのメリットです。
将来的にどんな車を止めるかを想像して、必要な土地の大きさや間口を知り、土地探しをすることをお勧めします。